心因性の「めまい恐怖症」とは何か

心の不安がめまいを引き起こす?

心の不安がめまいを引き起こす?
脳や耳などの器質的な疾患が原因になっているめまい以外に、「めまい恐怖症」という神経症状に悩む人がいます。
「めまい恐怖症」は、心因性めまいとも言える疾患ですが、脳や耳に関連する検査ではどこにも異常が認められないにも関わらず、一日中フラフラするようなめまいの症状が続くのが特徴です。
また、肩こりや頭痛、のぼせ、動悸などの症状も併発しやすいため、女性の場合は更年期障害や月経前緊張症など女性ホルモン分泌の乱れと関連があるとも言われます。
多くは精神的にストレスや不安を抱えた生活が続くことが原因となって、めまいの症状を引き起こしていると考えられていますが、めまいがずっと続くために不安が増し、ますます気持ちが沈むという悪循環が問題です。
心因性のめまいは、身体の調子を整えてもなかなか改善しません。
だるさや疲労感は睡眠をとることで解消しますが、心因性のめまいは心のストレスが原因になっているため、その根本にアプローチしない限りはめまいも収まらないのです。
めまいの症状がさらにめまいに対するストレスと不安を増大させる心因性めまいは、脳や耳に異常がないことを確認した上で、心療内科や精神科などにバトンタッチして治療が行われます。

「めまいへの恐怖」も原因へのアプローチが肝心

「めまいへの恐怖」も原因へのアプローチが肝心

心因性のめまいである「めまい恐怖症」は、心理的なストレスを経験した時や、運動後、手術後、妊娠・出産の経験後など、またはメニエール病で実際にめまいを経験した人などに起こりやすいことが知られています。
また、不安が引き金となるうつ状態やうつ病から発症することもあり、自律神経機能の亢進症の一種として、全般性不安障害とも呼ばれます。
実際には神経症として扱われる心因性めまいは、ほんのわずかな立ちくらみであっても「本当は何か重大な病気なのでは」「このまま死ぬのではないか」といった激しい不安や恐怖に襲われるので、精神的にも非常につらいものです。
心の不安がめまいの症状をさらに悪化させるケースもあるので、まずは心理療法や投薬などで不安の根本原因にアプローチする治療が中心となります。
職場や家庭での人間関係など様々な悩みがある場合、よく眠れない、人に会うのがおっくうになった、意欲が湧かない、笑わなくなったなどのサインがあれば、専門医による十分なメンタルケアが先決でしょう。
場合によっては、適切な処方薬を服用することで不安が軽減し、それに伴ってめまいの症状も緩和される可能性が高くなります。
心の元気を取り戻せば、自律神経のバランスが整い、本来の健康を取り戻すことができます
心因性のめまいを克服するには、原因となっている心の原因そのものを解きほぐすことが大切なのです。

参考URL
http://www.めまいふらつき.com/category14/category17/entry44.php

参考文献
めまい ふらつき | 原因と対処法 カウンセラーがめまい、ふらつきの原因をくわしく解説!

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