膠芽腫における頭痛について

脳腫瘍の中で悪性度が高い膠芽腫

脳腫瘍の中で悪性度が高い膠芽腫
膠芽腫は多形膠芽腫とも呼ばれる脳腫瘍です。
脳にできる腫瘍の中では、一番悪性度が高く、脳の神経細胞に染み渡るように大きくなるため、腫瘍との明瞭な境界線を引くことが難しいでしょう。
本腫瘍は壊死、出血、嚢胞形成など様々な変化を伴い、腫瘍の組織自体は柔らかく、赤灰色をしています。
発症年齢は、40歳以上の成人ですが、特に45歳から65歳によく発症し、男性が多いです。
若年者にも発症することがありますが、稀でしょう。
膠芽腫は、大脳半球に発症しやすく、特に前頭葉と側頭葉の白質内に発症やすいです。
腫瘍細胞は、神経線維に沿って時間をかけてじっくりと拡大し、脳梁を介して反対側の白質にまで及びます。
くも膜下腔や脳室壁に髄腔内播腫をきたすことがあるため、注意しなければなりません。
膠芽腫の症状は、はじめに頭痛が起きる場合が多いです。
頭痛の他には、けいれん発作や腫瘍が発症した部位の局所症状が現れます。
腫瘍が大きくなる速度が速い上に、広範な脳浮腫を伴うことがあるため、通常、頭蓋内圧亢進症状は週単位で、悪化していくケースが多いです。

 

膠芽腫の生存率

膠芽腫の生存率
膠芽腫は治すことが難しいと言われています。
現代では、5年生存率が8%、半分以上の人が膠芽腫を発見してから1年以内に亡くなってしまう脳腫瘍です。
手術で膠芽腫を取り除く際には、正常な組織も含めてたくさんの腫瘍を取れば治る確率が高くなりますが、脳腫瘍の場合はたくさん取れば取るほど、正常な脳の機能に影響を与えるため、手術の他には放射線や免疫療法など組み合わせるケースがあります。
患者さん生活の質を重視し、神経症状、全身状態をできるだけ悪化させないようにしなければなりません。
95%以上摘出しても5年生存率は13%、放射線を併用しても12.6%となり、平均余命は術後1、2年と極めて悪いです。
悪性腫瘍である施療は、腫瘍が大きくなっていくのを抑えなければなりません。
疲労や寝不足が原因で頭痛が起きていると勘違いしてしまう人がいますが、膠芽腫である恐れもあります。
脳腫瘍の中でも死に至るケースが多い腫瘍であるため、頭痛などがよく起きる人は、放置しないようにしましょう。
バランスラボはカウンセリング、検査を丁寧に行い、腰痛、肩コリ、頭痛などのケアに取り組んでいる、神戸市東灘区の整体・カイロプラクティックの施療院です。 カイロプラクティックにより、神経、骨(関節)、筋肉の機能を整え、健康増進のお手伝いをします。 腰痛、肩コリ、頭痛でお悩みの方はぜひお立ち寄りください。

参考文献
標準脳神経外科学 第11版,P170
参考URLhttps://medley.life/news/557f99a5192351f2004a0eec/
https://medley.life/news/558181894502c3fe00803b91/

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