筋肉で働く神経
筋肉を調節する5つの神経
今回は筋肉にかかわる末梢の神経の働きについて
筋肉に関係する神経はIa、Ib、Ⅱ、α運動ニューロン、γ運動ニューロンがあります。
常に筋肉の状態をモニターしており、適切な長さに保つ働きをしています。
γ運動ニューロン、Ia、Ⅱは筋肉の中にある筋紡錘の錘内繊維に
Ibは筋肉と腱の間にα運動ニューロンは筋肉繊維に
深部腱反射やストレッチの説明でIa、Ib、α運動ニューロンの仕組みはよく取り上げられます。
深部腱反射の流れは筋肉が伸ばされるるとIaが伸ばされたと信号を脊髄に送り、反射でα運動ニューロンを刺激し伸ばされた筋肉が縮も元の長さに戻り一連の反射が終わります。
次に取り上げるγ運動ニューロンを取り上げます。
γ運動ニューロンは筋紡錘内の錘内筋繊維をコントロールしています。筋肉が縮むと筋紡錘も一緒に縮みます。結果、錘内筋繊維が弛んでしまいIaがセンサーの役割が果たせなくなります。どんな筋肉の長さの状態でも把握できる様に錘内筋繊維は常に一定の長さにしておく必要があります。その役割を担っているのがγ運動ニューロンです。γ運動ニューロンが機能していなければ適切な筋肉の状態ではなくなります。これをα-γ連関といいます。
静的ストレッチの様に限界まで伸ばした状態を保つとIbが緩める信号を送り、α運動ニューロンを抑制して筋肉が弛緩します。
こう聞くと簡単に柔らかい身体を手に入れれそうですがα-γ連関が筋肉のトーン(張り具合)を決めているので、すぐに元に戻ります。
γ運動ニューロンは上位中枢からの影響を受ける為、中枢を理解すると筋肉の理解が深まります。