眩暈における「方向固定性」とは

眩暈における「方向固定性」とは

特定の動きや位置によって引き起こされるめまいの方向が一定であることを指します。つまり、特定の方向に身体を移動させたり、頭部を特定の方向に向けたりすることで、めまいやふらつきが一貫して同じ方向に現れるという現象です。

方向固定性のめまいは、通常、内耳の半規管に問題がある場合に生じます。内耳の半規管は、身体のバランスを制御し、頭部の動きを感知する役割を果たしています。半規管の異常によって、特定の方向に頭を動かすと、脳が矛盾した情報を受け取り、めまいやふらつきが引き起こされます。この際、めまいの方向が特定の方向に固定されることがあります。

方向固定性のめまいは、前庭神経炎などの疾患によって引き起こされることがあります。このようなめまいは、特定の方向に身体を動かしたり、頭部を動かしたりすると誘発されるため、その方向に応じて特定の治療法や対処法が適用されることがあります。

方向交代性のめまいは

身体や頭部の特定の方向に動かした際に、めまいやふらつきが起こり、その後同じ方向に動かすと症状が軽減する、または消失するという特徴を持つめまいの一種です。具体的には、特定の方向に頭部を動かすとめまいが起こり、その後逆方向に頭部を動かすとめまいの症状が軽減する、あるいは消失するというパターンが見られます。

方向交代性のめまいは、良性発作性頭位めまい症(BPPV)が最も一般的な原因です。BPPVでは、内耳の半規管にカルシウム結晶が異常に蓄積し、特定の頭位でこれらの結晶が運動することでめまいが引き起こされます。例えば、頭を特定の方向に傾けたり、特定の方向に回したりすると、内耳の半規管内でカルシウム結晶が刺激され、めまいが発生します。その後、頭部を逆方向に動かすと、カルシウム結晶が別の部位に移動し、めまいの症状が改善されることがあります。

方向交代性のめまいは、特定の動きや位置によって症状が誘発され、その後の逆方向の動きで症状が軽減または消失するという特徴を持つため、BPPVなどの原因が疑われる場合には、医師による評価や治療が必要です。

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