慢性片頭痛か確認しよう
片頭痛には様々な種類があります。
原因がわからず、朝起きたときに頭痛が起きたり、突然頭痛が起きたりするという人は片頭痛の可能性があるでしょう。
片頭痛の種類のひとつに、慢性片頭痛があります。
慢性片頭痛とはどのような疾患なのでしょうか。
緊張型片頭痛の症状が月に15日以上起こり、それが3ヶ月以上続いている場合は慢性片頭痛である可能性があります。
また、突然前触れもなく頭痛の発作を5回は経験している場合も慢性片頭痛を疑った方がいいでしょう。
3ヶ月の間に8回ほど、頭の片側だけが痛い、脈拍に合わせて痛む、痛みの度合いが中度から重度、頭痛によって日常的な動作に支障が出る、動作によって頭痛の痛みが増すなど、これらのうち2つが当てはまる人も慢性片頭痛かもしれません。
頭痛の発作によって、胸がムカムカしたり、嘔吐したりしてしまった場合や、光の照射、音が頭に響くことはないでしょうか。
これらが当てはまる人も、慢性片頭痛である可能性があるため注意が必要です。
慢性片頭痛について
慢性片頭痛である人は1.4〜2.2%ほどと言われています。
発作性片頭痛患者と比べると慢性片頭痛は障害度が高いです。
また、慢性片頭痛になると、うつ病などの精神疾患を招く可能性があるため、放置せずに適切な処置をする必要があります。
発作性片頭痛患者と比べて、生活の質が低くなると言われており、日常生活の満足度が下がるでしょう。
トリプタンやエルゴタミンという薬剤が慢性片頭痛の症状を軽減させることができるため、トリプタンやエルゴタミン薬剤を服用している人もいるのではないでしょうか。
しかし、薬剤の使用頻度が多い、量が多いことが原因で頭痛が起きる、薬物乱用頭痛を引き起こしてしまう場合もあります。
片頭痛の痛みを和らげるために、トリプタンやエルゴタミンなどの薬剤をよく服用している人は服用回数や頻度を見直しましょう。
片頭痛が慢性化している場合は、放置せずに原因を調べ、できるだけ早く適切な処置をしなければなりません。
参考文献
慢性頭痛の診療ガイドライン2013 p107
日本神経学会・日本頭痛学会