平衡障害によるめまいについて

平衡障害によるめまい

平衡障害によるめまい
平衡障害によるめまいは様々です。
例えば、末梢性障害でも周囲がぐるぐると回転感を感じたり、床が傾いて感じる、壁が倒れたりするようなめまいの症状が出ます。
これは、定型的めまいです。
中枢性障害では、ふらついたり、身体に安定感がなくなったり、宙に浮いた感じや目の前が暗くなる症状が出ると言われており、このような症状を非定型的めまいと言います。
めまいに悩まされている人も多いのではないでしょうか。
めまいの原因が疲労だと勘違いをして、放置してしまう人もいますが、しっかりと問診をしてもらい正確な原因を突き止め、正しい施療を受ける必要があるでしょう。
めまいの問診では、時間的経過やめまいの持続時間、反復するかどうか、めまいの症状がどのようなときに出るのかを確認します。
また、立ち上がったときや、頭の位置を変えたり、頸部を回転、屈曲、伸展したりしたときにめまいの症状が出るかも確認します。
自分では原因を突き止められないことがあるため、問診をしてもらいましょう。

 

めまい以外にも伴う症状

めまい以外にも伴う症状
平衡障害によるめまいは、めまいの症状だけでなく難聴や耳鳴り、悪心、嘔吐を伴うかどうかも問診で確認します。
難聴や耳鳴り、悪心、嘔吐を伴う場合はメニエール病である恐れもあるでしょう。
平衡障害によるめまいが、中枢性によるものであれば耳鳴り、難聴の症状が出ません。
しかし、他の脳神経障害を示す場合があるため、平衡障害によるめまいを放置せず、しっかりと問診してもらうことが大切です。
また、末梢性のめまいは眼振の方向が決まっていることが多く、頭位眼振も方向が決まっていることが多いと言われています。
頭の位置を変えたときにめまいの症状が出る人は、末梢性のめまいの可能性が高いでしょう。
末梢性のめまいの程度は強く、耳鳴りや難聴を伴うことが多いです。
1、2週間でめまいなどの症状が治まることが多いため、放置している人もいるのではないでしょうか。
平衡障害によるめまいは、嘔吐や難聴など様々な症状も伴うため、日常生活に支障をきたすこともあります。
一時的なめまいであっても放置せずに正確な原因をつきとめ、施療をしていきましょう。

参考文献:標準脳神経外科学 第11版

書き手:M

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