緊張型頭痛の予防にうつ病の薬は効果があるのか

肩こりが原因で生じる緊張型頭痛

肩こりが原因で生じる緊張型頭痛
頭痛の種類の一つに、緊張型頭痛があります。
緊張型頭痛は頭全体が重く鈍く痛む症状があり、その原因は肩こりです。
肩こりが原因で繰り返し現れます。
インターネット上などの口コミで、緊張型頭痛の痛みを予防するために抗うつ薬を使用する方法があるとされていますが、抗うつ薬にもSSRIとSNRIという薬があります。
服用後の効果は自己責任の上、抗うつ薬で緊張型頭痛の痛みを予防しようと考えている人もいるのではないでしょうか。
実際に予防の効果があるのかどうか知っておくことが大切です。
緊張型頭痛にSSRIやSNRIの抗うつ薬が予防になるかどうかを調べた研究があります。
抗うつ薬は三環系抗うつ薬、四環系抗うつ薬、SSRI、SNRIなど細かく分類されていますが、緊張型頭痛の予防として実際に服用されている抗うつ薬は、三環系抗うつ薬に分類されるアミトリプチリンです。
三環系抗うつ薬よりもあとに登場したのはSSRIやSNRIです。
この分類にあたる、抗うつ薬の予防効果があるかどうかを調べた研究は8件あるため、研究結果を知っておきましょう。

 

抗うつ薬は緊張型頭痛の予防にはならない?

抗うつ薬は緊張型頭痛の予防にはならない?
抗うつ薬の予防効果が実際にあるかどうかを調べた8件の研究では、SSRIに分類されるシタロプラム、セルトラリン、フルオキセチン、パロキセチン、フルボキサミンとSNRIに分類されるベンラファキシンの効果が検討されています。
この8件の研究のうち、6件の研究では緊張型頭痛の症状が出る頻度に対してSSRIやSNRIの効果が検討されていますが、研究結果は治療開始から8週間後までの期間において、緊張型頭痛の頻度を少なくなる効果がみられなかったようです。
頭痛の強さや持続時間も短くする効果がみられませんでした。
副作用については、三環系抗うつ薬よりもSSRIまたはSNRIの方が副作用は少ないようですが、治療中止になる人の数に違いはありません。
緊張型頭痛を予防するために抗うつ薬を服用してもSSRIとSNRIでは効果がないということが研究結果からわかります。

参考文献:MEDLEY
https://medley.life/news/57d9ffde1c8ce73f008b4588/
https://medley.life/news/572094813f11e31c008b460f/

書き手:M

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