水頭症には先天性と後天性がある
水頭症という病気を聞いたことがある人もいるのではないでしょうか。
水頭症とは、脳の内部にある脳室という空間に過剰な脳脊髄液が溜まって、脳室に拡がる病気のことです。
脳脊髄液が過剰につくられると吸収が追いつかなくなり、何らかの原因で脳脊髄液の循環が悪くなり、脳脊髄液が滞ることによって水頭症を発症させます。
脳室系内で脳脊髄液の流れが閉鎖されるためです。
生まれつきの先天奇形や遺伝性疾患などの先天性水頭症と、脳腫瘍や脳出血、髄膜炎、外傷などが原因で発症する後天性水頭症の2種類があります。
出生前の遺伝性疾患の場合は、X連鎖性水頭症、胎内感染をトキソプラズマと言います。
また、60歳以上の成人に最も多いです。
水頭症は、非交通性と交通性の2つに分けることができます。
非交通性とは、閉塞性の水頭症で出生直後に新生児や乳児にみられることが多く、生まれつき髄液の通り道が狭いことや、先天性異常によって生じます。
交通性は非閉塞性の水頭症で、脳脊髄液の吸収が不十分な場合や、脳内の病気によって脳脊髄液の流れが滞ることで発生することが多いです。
そして、くも膜下出血後にも交通性水頭症が生じるケースがあります。
正常圧水頭症という種類もあり、脳室内の脳脊髄液の量が増えて水頭症が発症しますが、脳圧が上昇することはありません。
年齢によって異なる症状
0〜2歳の新生児や乳児期に、嘔吐や食欲不振、気力低下、過敏症、けいれん発作、足が突っ張るような硬さといった症状がみられた場合は、水頭症である恐れがあります。
2歳以上では、頭痛、吐き気、嘔吐、視覚障がい、性格が変わる、集中力がなくなる、常に眠たい状態が続くなどの症状が出るケースが多いです。
集中力の低下や眠い状態が続くなどの症状では、単に疲れているだけだと思い込んでしまう人もいるのではないでしょうか。
同時に、頭痛や吐き気などの症状がある場合は、水頭症の検査を行って、できるだけ改善しましょう。
頭痛などの症状が生じる原因によって、改善方法が異なります。
このような症状がある場合は、医療機関にかかるようにし、放置しないようにしてください。
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参考文献
MEDLEY
参考URLhttps://medley.life/diseases/550695af6ef4585d3a85d15d/
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