めまいと小脳梗塞の関係とは

大脳の下にある小脳にも梗塞が起こることがある

大脳の下にある小脳にも梗塞が起こることがある
脳梗塞といえば、大脳に発症するイメージを持っている人が多いのではないでしょうか。
大脳の下に小脳という小さな脳があります。
まっすぐに立つことや、座るときの姿勢の調整、バランス感覚の維持、目的の動作をするための筋力の程度など調節機能を持っている脳です。
人がスムーズに運動をするための重要な役割のある小脳ですが、小脳も脳梗塞と同じような病気になることがあります。
それを、小脳梗塞と言い、高血圧症、脂質異常症などが原因で血管の壁が硬くなる動脈硬化や心臓でつくられた血液のかたまりである血栓が小脳動脈につながる血管をつまらせることで起こります。
小脳にも、小脳動脈や前下小脳動脈、後下小脳動脈の3つの動脈があり、小脳梗塞は後下小脳動脈が原因であることが多いです。

 

小脳梗塞の症状について

小脳梗塞の症状について
小脳梗塞の特徴的な症状として、めまいが挙げられます。
ぐるぐると回転するようなめまいが現れる場合は、小脳梗塞を疑ったほうが良いでしょう。
めまいのほかには、指先の細かい動きができなくなる巧緻性障害や、ろれつが回らない、言葉の抑揚が制御できない構音障害、無意識のうちに眼球が規則的に左右に動く眼振、スムーズに身体が動かず腕が大きく震え、力が入らない振戦なども小脳梗塞の症状です。
脳梗塞と同様に、吐き気や頭痛といった症状も見られるケースがあります。
脳梗塞は、身体に麻痺が残るといった特徴がありますが、脳梗塞と比較すると小脳梗塞は、身体に麻痺が残ることは少ないそうです。
しかし、症状によっては日常生活に支障をきたすことがあります。
日常生活に支障きたす場合は、短期的に集中したリハビリが必要です。
小脳は、左右の半球と中心の虫部に分けられ、どちらかの半球に梗塞が起こると同側部の手足に影響が出ることや、平衡感覚を保つ虫部に梗塞が起こるとめまいや立つ、座るときにふらつく、歩きにくいといった症状がおきます。
このように小脳梗塞でも部位によって症状が異なるため、症状の原因に適切なリハビリが必要です。
めまいなどの症状があった場合は、放置せずに原因をつきとめることが大切になります。

参考文献:MEDLEY
https://medley.life/news/56db50a5daa2fcfa008b4bba/

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