頭痛を伴うくも膜下出血とは

頭痛を伴うくも膜下出血とは

頭痛を伴うくも膜下出血とは
くも膜下出血という病気を聞いたことがあるという人も多いのではないでしょうか。
くも膜下出血とは、くも膜下腔に出血が生じ、髄液に血液が混じった状態を言います。
事故などの外傷によって、くも膜下出血が起きることがありますが、突発的にくも膜下出血を起こす場合も少なくありません。
また、突発的なくも膜下出血は特発性くも膜下出血と言います。
特発性くも膜下出血の原因は、脳血管障害や脳腫瘍、感染症、全身血液疾患などが考えられ、代表的なものは脳動脈瘤の破裂です。
特発性くも膜下出血の7割、8割が破裂脳動脈瘤だと言われています。
くも膜下出血の主な症状として、突然激しい頭痛を訴える人が多いです。
バットで殴られたような痛みだと言われています。
突然、激しい頭痛があるという人は、特発性くも膜下出血である可能性があるため、放置せずに診断してもらいましょう。
さらに、麻痺などの症状は少ないですが、吐き気や嘔吐、意識が朦朧としたり、意識を失ったりすることも少なくありません。
外傷性くも膜下出血の症状にも頭痛があります。
頭痛の他には、嘔吐や意識障害も起こる恐れがあります。

 

くも膜下出血を診断する際に

くも膜下出血を診断する際に
特発性くも膜下出血は身体診察を行います。
身体診察で髄膜刺激症候の症状を見るのです。
首が硬くなって前に倒せない、仰向けで寝た状態で片足を上げたとき膝が伸びなかったり、その状態で首を曲げたりすると、足が勝手に曲がるなどの症状がみられるでしょう。
また、眼底検査でも特発性くも膜下出血であるかを、判断することができます。
くも膜下出血は脳の周囲にある髄液の圧力が上がり、目の中を見ることで変化を見つけられることがあるのです。
眼底鏡を使用して、瞳の中をみます。
網膜や、視神経が繋がっている部分をみますが、くも膜下出血である場合は視神経が繋がっている部分がぼやけて見えるでしょう。
そして背中に針を指して髄液を取り出し、検査することもあります。
脳から背骨にくも膜下腔が繋がっているため、髄液を取り出すことが可能です。
くも膜下出血であると髄液に血液が混じっているでしょう。
頭痛に悩まされている人は、くも膜下出血かどうかを診断してもらいましょう。

参考URL:https://medley.life/diseases/54b52add517cef641a0041ab/
https://medley.life/diseases/550177696ef458f13985cfd2/

参考文献:標準脳神経外科学 第11版

書き手:M

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