頭痛の症状が重い際、CT検査は有効か?

突然の激しい頭痛はくも膜下出血?

突然の激しい頭痛はくも膜下出血?
突然の頭痛に悩まされている人もいるのではないでしょうか。
突然、激しい頭痛があったときは、くも膜下出血を疑った方がいいでしょう。
くも膜下出血は、突然の激しい頭痛があります。
頭痛からくも膜下出血が疑われたとき、ほかの原因と見分けるためにCT画像を使用することが多いです。
しかし、本当にCT画像が信頼してもいいものかどうか、悩む人も少なくありません。
CT画像が信頼できるものかどうかを調べた研究があります。
突然の頭痛に悩んでいる人は、研究結果を知っておきましょう。
研究は、文献のデータベースから過去の研究論文を集めたものです。
頭痛が発症したときの様子などからくも膜下出血が疑われた成人を対象にしたもので、発症後6時間以内に造影剤を使用しないCTが撮影された結果のデータを集めて解析しています。

 

CT検査でも見逃すことが稀にある

CT検査でも見逃すことが稀にある
研究結果から分かったことは、CT検査によって、くも膜下出血が実際にあった人のうち、98.7%を発見し、くも膜下出血ではなかった人の99.9%はくも膜下出血ではないと判断できています。
しかし、くも膜下出血であった人も1%ほどはCT検査で発見されていません。
CT検査から、くも膜下出血が判断できる確率は非常に高いことが分かりますが、絶対に判断できるということではありません。
くも膜下出血をより正しく判断するためには、頭痛の症状や診察など多くの情報を組み合わせて診断することが大切と言えるでしょう。
CT検査はくも膜下出血の診断に適している方法ですが、ひとつの検査に頼るのは限界があります。
くも膜下出血の場合、発症後から4日目までに手術を行うと再出血が少なく、在院日数が短縮したという研究結果もあるため、突然、激しい頭痛があった人は放置せずに、適切な検査と対処をすることが大切です。
医師や周囲の人の情報が正しいと思うことも少なくありませんが、研究結果を知り、自分で対処方法や検査方法を検討することも重要になります。

参考文献:MEDLEY
https://medley.life/news/55dd3847cac74dd80586af07/
https://medley.life/news/56d6af822389037d008b8270/

書き手:M

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