女性に多い貧血
貧血で会社を休んでしまう、友達との約束も貧血でいけないなど、貧血は大変つらいものです。
女性は月経や妊娠～出産などで血液を一度に大量に失う機会があるため、男性よりも貧血になり易い傾向にあります。
5人に1人は、貧血予備軍と言われていますが、その中で男性よりも女性の方が貧血になり易いのは男性ホルモンの量の違いにあるようです。
女性ホルモンに比べて男性ホルモンは、血液を新たにつくる指令を活発にだしますので、貧血になりにくいといいます。
人間は、体に必要な鉄分が足りなくなると、鉄欠乏性貧血を起こしてしまうのですが、日本人の成人男性でこの鉄欠乏性貧血の人はわずか2%で、女性よりはるかに低い数値です。
しかし、この2%に当てはまる男性には病気が潜んでいる可能性もあるので注意しなくてはいけません。
貧血の原因
貧血は血液が少なくなり、体中の酸素がうまく運ばれず酸欠状態になることです。
酸欠になると、失神してしまったり、立ちくらみやめまいなどを起こして立っていられない状態になったりします。
心臓が酸欠になると、息切れや動悸、胸痛、息苦しさを感じてしまい、筋肉が酸欠になると肩こりや腰痛、疲れやすい、だるさが抜けない、といった肉体的な疲労を感じるでしょう。
少し歩いたり、階段をあがったりするだけで疲れ、息切れや動悸を起こしたり、顔色が青白くなったり、爪の色が白っぽくなったり、抜け毛、枝毛など髪に異常が見られることもあります。
めまいの原因は血行不良と、鉄分不足です。
鉄は皮膚・粘膜の組織や、細胞の代謝に必要な物質であるため、上記の症状意外にも舌や口角に炎症を起こして、食べ物が飲み込みづらくなることもあります。
急な貧血によるめまいの対処法は、まず安静にすることです。
ベルトやボタンなど、体を締め付けているものは緩めて、出来れば横になれるといいでしょう。
また、血行不良も考えられるので、毛布や上着などで体を温めるようにすることも忘れてはいけません。
基本的には、鉄分不足が原因なので普段の食生活を見直すことも必要です。
また、症状が続く場合には放っておかずに、医師に相談しましょう。
参考文献
ナースが教える仕事術
公開日時：2014/11/26
更新日時：2016/9/30
